「論語とリハビリ②」三省のすすめ

名古屋のPTのふっくんです。

 

このブログは自分自身を振り返り

日々の学びを深めるため、

そして後々には自分と同じような悩みを抱えるPTや、

身体に不安を抱える方の手助けになることを書けるといいなぁと思い

書き連ねております。

 

特に経験年数(PTって経験年数好きよね笑)

11年目となり、この10年を振り返って1年目から今までで

あんなことやこんなことやっときゃよかったなってことや、

こんな風に考えるといいよってこととか

今1年目前後の若手や実習生さんに伝えられると嬉しいなと思います。

 

そんなこんなで論語とリハビリ第2回です。

本日は「三省のすすめ」

 

三省といえば三省堂

よく専門書でお世話になっております。

由来は・・・(google検索中・・・)

やっぱり!!「論語」の「吾日三省吾身」!!

 

今回言いたいことであります。

詳しく述べていきましょう。

 

曾子曰く、

    吾、日に三たび吾が身を省みる。

 人のために謀りて忠ならざるか、

 朋友と交わりて信ならざるか、

 伝わりて習わざるか」

 

渋沢訳を読んでの私訳

「曾先生は仰った。

わしゃ1日に何回も自分の行動を振り返るようにしとる。

どんな点を振り返るかって?

人の役に立つためにしっかりと努力したか、

友人と交際する際に不誠実な点はなかったか、

教わったことをそのままにして復習できていないことはないか

ってことを振り返っているんよ、と。」

 

渋沢はこの言葉を大事にし、

少なくとも夜に1日を振り返る機会を持つようにしていたようです。

 

リハビリで言いますと

・患者さんのために、精一杯治療に取り組んだか

・患者さんのために、そして専門職としてきちんと勉強しているか

・周りの期待に応えられる自分でいるか

・約束ごとは守っているか

・勉強会や文献の内容を復習して技術練習を繰り返しているか

・先輩からの助言をしっかり試しているか

そんなようなことを振り返る必要があります。

 

自分はリハビリ(理学療法)は

身体を中心とした困りごとを解消、軽減、代替し、

自分の価値に沿った活動(やりたいこと=目標)をやるという

問題解決と目標達成がその本質である

と考えることが多くなっています。

そしてこれは自分自身の成長、自己実現においても同じです。

 

問題解決と目標達成、

この2点に向けた強力な武器となるのが

PDCAサイクルです。

言わずと知れたPlan-Do-Check-Actionのサイクル。

これってリハビリそのものですよね。

評価し、目標と計画を立て、アプローチし、効果を確認(再評価)し、

再度計画を練り、アプローチする。

 

自分の仮説を検証しながらゴールに向かい、

自分の立てた短期ゴールが達成されたか、

されていないならばなぜか、次の手は何か、ほかの手段は?

足りない情報や知識は何か、

何が重要でどのように進めればいいのか?

こんなことを繰り返します。

 

このが経験が多ければ多いほど問題を「ミル」力は高まり、

解決のための引き出しは増えていきます。

 

つまりは臨床も仕事も出来るようになると言うことです。

 

実習生の頃はデイリーノート書いてましたよね?

働き出すとカルテや日報、サマリーや計画書を書き出します。量や時間に追われてコピペやplan doだけで済ましてはないですか?

全員には難しいかもしれませんが少しだけ深く掘り下げて考える時間を取ってみませんか?

症例検討や症例方向もそういった意味でやっぱり重要ですね。

 

一日、一週、一ヶ月、区切りをつけて振り返る。

頑張っていきましょう。